Friday 4 May 2018

[日本語訳] MIYAVI x JROCK NEWS インタビュー:映画BLEACHでの役柄、価値観、そしてhideから感化されたものについて

ORIGINAL SOURCE: JROCK NEWS 

PHOTO CREDITS:  @NarineChalabi
JPN TRANSLATION BY: MyCov7382 
 
インタビュー:映画BLEACHでの役柄、価値観、そしてhideから感化されたものについて
421日、MIYAVIDay2ワールドツアー、ヨーロッパ2日目、まるで天が日本人ギターサムライの訪問を知ってい
たかのようにイギリスではめずらしく太陽が輝いていた。
この取材はULUのステージエリアに隣接する部屋行われた。その部屋は天井から床の窓まで長く白く、光に溢れて いた。カジュアルなブラックジーンズとよく合うゆったりとした黒のグラフィック・スウェットシャツを身にま
とったMIYAVIのライブ本番前の衣装は、白いソールと近未来的なブラックのY-3 NOCI HIGH Sneakersによって仕
上げられていた。

ちょうど昨年、FIRE BIRDワールドツアーをがあったことを考慮すると、いつもならこんなにすぐにワールドツ
アーをしませんよね。今まではそれぞれが少なくとも2~3年は間隔が空いていました。なにがあなたに休憩なし
にすぐにワールドツアーに行くことを決定させたのですか?
良い質問だね。僕らはすでに去年ワールドツアーをしていたから、今年また別のワールドツアーをするなんて思っ
てもいなかったんだ。でもファッションショーでパリに来て、国連の集まりでニューヨークで出席してから、ロン
ドン、ニューヨーク、北京などでいくつかライブを開催したいなと思っていて。サーキットみたいな。これはツ
アーじゃない。時には年に数回、あなたはホーム(自国)でライブに行くでしょう。そんな感じです。僕らは、みな
さんが望めば来れるいくつかの首都で、いくつかライブを開催しようと計画していました。もし皆さんが近くにい
なければ、みなさんはまだ来ることができます。もし僕らがロンドンに来て結局別のツアーをすることになるな
ら、なんでパリでやらない?そしたらベルリンは?ロシアは?ワルシャワは?って。今回はご覧の通り、よりコン
パクトで、同じく会場も小さめです。

そうですね。そしてあなたは南米にもツアーに行くんですよね?
それはまた話しが別で、アメリカはロサンゼルスとニューヨークだけライブを計画していたんだけれど、結局ほか
の都市も含まれて。それは良かった。そして僕らがこのツアーについて発表したら、南米のファンの子達が「これ
はワールドツアーじゃない!」って始まって。そしたら南米の現地プロモーターからオファーされたんだ。彼らの
声は僕らにとって本当に意味があったし強力だったよ。僕らは地元の人々の助けなしにはライブできない。僕はプ
ロモーターの連絡先や会場を知らないから、地元の助けが必要です。今回の場合は、ファンの強い声が現地プロ
モーターを動かした。僕らは現地プロモーターからオファーを受けて、それで南米ツアーを実現できました。知っ
ての通り、僕が(物販の)デザインをしたとき、物販にすら南米の日程は当初プリントされていません。ツアー日程
を計画したあとにオファーを受けたんです。これはいかにファンの子達の声が強力なのかがわかる美しい話です。
もちろん僕は南米に行きたいと思っていたんだけれど、遠いし、僕らがその地域で何ができるか、少しも見当がつ
かなかったんだ。言葉も違うし。だから、どれだけファンの子達の声が強力かということを見ることは、僕らに
とって影響力のある出来事でした。それは今起きてます!僕は本当に楽しみだし、ずっと行きたかったんです。で
もそれは僕だけが決めたことじゃなくて、僕のスタッフ、スケジュール、計画など、僕らが今回実現できたのは奇
跡でした。僕は南米のファンの子達のたくさんの声に本当に感謝しています。

アジアをまわり終え、今の時点であなたは18回ライブを行っています。あなたはどのように自分の健康とエネル
ギーを維持することを確実にしていますか?それは簡単なことではないですから。
うん、簡単じゃないよ。ていうかそれももうひとつのいい質問だね。

あなたはステージで自分に限界を与えていますか?
いいえ、それはないです。僕は全くパーティーしない。これはルーティンなんです。あなたが毎日やり続けている
小さなこと、それが全て。一度に大きなことじゃなくて。僕にとってオンロードのアスリートのようだなと感じて
います。オフロードとは食べるものも違う。オンでもオフでも、朝起きたらすぐに毎朝運動します。朝、日本とア
メリカのスタッフと話をするし、僕は早朝、4時とか5時頃に目を覚ますのも好きです。

朝の4?!
はい。僕は夜明けのエネルギーが本当に好きです。毎日、毎朝、ライブの前、ライブの後、そしてベッドに入る
前、僕は運動しています。精神性を維持することはとても大事。きわめて重要です。当時、僕はステージで走り
回って、ヘドバンして、いろんな国でマッサージを受けていたけれど、もういらない。シンプルなことが大事で、
特別な治療なしに自分自身を維持できます。もしマッサージしてくれる場所がなかったら僕は回復できないので、
今僕はそれを自分自身でできます。食べ物も同様で、僕は良いコンディションを保つためにいつも朝は自分でス
ムージーを作ります。自分だけの朝食が毎朝あるのでホテルでの朝食の質は僕には影響しません。それと、僕は炭
水化物をカットしてきました。実際このツアー中、僕は意図的に炭水化物を食べています。知っての通り、僕はス
テージでたくさん汗をかきます。常に筋肉と脂肪でエネルギーを使うから、ステージで消費するエネルギー量は
まったく異なる。オンとオフは基本的に違う。それと同時に脳や身体にじゅうぶんなエネルギーを与えることはと
ても大事なので、僕はオンのとき、砂糖や炭水化物の量をコントロールしています。僕はたくさんの炭水化物を食
べていました、うん。

炭水化物の好みは?
グルテンがないから、米、玄米。黒糖飴、キヌア、トウモロコシ。僕はいつもパンやパスタを食べないけれど、時
には選択肢がない時もあります。音楽は本当に精神的なものなので、それを続けていくためには、身体的に良い状

態でいることを確実にしないといけません。僕には最高のパフォーマンスを提供する責任があるから。僕はアジア
で体調を崩しました。特に香港や北京は空気が違う。そこには美しい街とオーディエンスがあるけれど、空気の質
は良いとは言えない。声とのどに影響します。

今年初めにあなたは3月から毎月新しいEPをリリースすることについて触れていました。ソニータ・アリザデを
フィーチャーした
Long Nightsと、ショーン・ボウをフィーチャーしたIn Crowd。今後のEPリリースについて
ファンはどのような期待を持つべきですか
?
正直言って、基本コンセプトは想像と自由を持つということ。僕らはすでにたくさんの曲を作っていてステージで
も演奏しているけれど、まだリリースしていなかったので、それが主な目的です。今月のリリースはもうすぐ、数
日後に出るよ。(現在iTunesにてSo On It発売中)

私たちはあなたがたくさんの他のミュージシャンの曲をカバーしていることに気付いています。あなたはカバーす
る曲をどのように選んでいるのですか
?特にツアーの間にあなたのセットリストに最終的に入っている曲につい
て。

僕はただインスパイアされた曲を選んでいるだけだよ。選ぶのは僕だけじゃなく、プロデューサーやスタッフ、全
員で曲を集めています。僕はインスピレーションを感じられたら、その曲を知らなくても演奏するでしょう。僕は
ギターで音楽を感じて、演奏します。

また、あなたはライブでピンクスパイダーを演奏しています。トリビュートアルバムのためにhideがあなたにどん
な影響を与えたか教えていただけますか
?
僕は彼をアーティストとして、彼の作品に対しての、ファンに対しての態度などたくさんのところを尊敬していま
す。彼のファンとの、関係の築き方やコミュニケーションの仕方。また、彼の世界的なマーケットに対する態度
も。日本のマーケットだけじゃなく、彼はファンを次のレベルへ連れて行こうとしていた。いつもファンに向き合
うだけじゃなく新しいことで彼らに挑戦しようとした。それは全然簡単なことじゃない。それらは実際オーディエ
ンスが望むものじゃない。構わないけど、でも同時にそれは教育と同じなんだよね。僕の2人の娘、僕は当然彼女
たちに向き合うけれど、同時に僕はいつも彼女たちを助けません。時には彼女たちに失敗させるし、それが本当の
愛だと強く信じています。あなたの愛や愛情を示す本当の方法は、彼女たちが独り立ちできるようにすること。
ファンに向けても同じで、もちろん僕は彼らが望むものを作りたいけど、MIYAVIのファンとして自分自身に誇り
を感じてほしいから、僕らがやってることが間違ってると言っているわけじゃないけど、僕らの世界での外で起
こっていることも重要で。それは僕がヴィジュアル系にいたときに気づいたことです。それは美しい文化で他人か
ら目立つけれど、あなたの両親はそれが好きですか?あなたを誇りに思いますか?あなたの同級生はなんでも興味
があって、完璧な音楽や作品はないけれど、少なくとも僕は真正性、職人魂、プロ意識を持っていたい。それと、
人々がそれを気に入らないときも、人々に僕のファンを見下して欲しくない。それは本当に繊細で、僕はファンに
自分自身で立つことができるよう強くなって欲しいんです。

あなたの娘たちと同じように?
そう!僕はこれを言うことが正しい方法なのか、またはアーティストとして正しいことなのかどうかわからないけ
れど、パフォーマーとして、エンターテイナーとて、自分のコンサートを現実から逃げるための場所にしたくない
んです。僕はそれを望まない。それじゃ良くない。それでは砂糖のようになってしまう。僕は好きじゃない。僕の
コンサートのあと、彼らにさらに強くなって帰ってほしい。それが僕のライブの目的でもあり、僕の責任です。

あなたはこれら全ての思想や哲学をどこで手に入れましたか?それはあなたがあなたの娘たちの育て方や、あなた
のファンを強化することの助けになっているものですか
?特にあなたを触発させる人はいますか?
うーん、いい質問だね。見当がつかないな。もちろん僕の妻、メロディーは大きいよ。僕は本当に彼女の育児に感
謝しています、彼女のおかげで僕はこのようにツアーに出ることができる。僕らはとても似ていて、そして同時に
僕は彼女が持っていないものを持っていて、彼女は僕が持っていないものを持っている。僕らは思想や子供たちに
対する態度を共有しています。僕はより厳しいです。子供たちは毎朝運動しなくちゃいけない。姿勢、呼吸、
ちょっとしたことたち。筋肉をつけることが目的ではなくて、それが大事だということを知る、習慣をつけること
なんです。だからそうだね、僕はパートナーのメロディーから触発されています。

私たちは家族の話題をしているところなので、コミュニケーションはどうですか?
僕らが話すソーシャルメディアで、ロンドンに到着してから、メロディーと2時間チャットしました。僕はいくつ
か会合があってパリに泊まったから、ユーロスターでロンドンに着いて。それで夕食の時メロディーと話していた
ので、僕のいた場所を彼女と共有できました。それから、僕の娘たち、彼女たちは僕らが通信するアプリを持って
るんだけど、最近はMinecraftっていうアプリで遊んでる。そこにはRobloxっていうアプリもあるんだけどね、彼
女たちはそっちで遊んでるから、僕も一緒に遊んでいます。僕は時間があれば、オンラインになって彼女たちを見
つけてはちょっと遊びます()インターネットの世界で一緒に何かやるのは楽しいですね。

さぁ、話題を映画BLEACHに移しましょう。キャスティングおめでとうございます。アニメを知らないファンの
ために、映画について少し教えていただけますか
?
君たちのほうが僕よりもこのアニメのことを知ってると思うよ()君たちが説明するべき。僕はこのアニメのこと
をあまり詳しくなかったので。僕はバガボンド、グラップラー刃牙のようなアニメが好きです。僕は哲学的な側面を持つ作品が好きなので。ある意味、BLEACHもそれを持っています。僕は多くのファンがそれが好きだと気付い
たから、ディレクターからオファーを受けたとき、僕には妹がいるので白夜とルキアの関係性に興味がありまし
た。僕が言ったように、彼らを守ることまたは甘やかすことはあなたの愛情を示す唯一の方法ではありません。だ
から白夜もまた、彼の妹を本当に愛しているからこそ本当に厳しい。それが彼の彼女の愛し方で、彼は彼女に十分
強くなって欲しいんだけれど人生の価値観が違うから、彼と彼女の間にはちょっと争いがあります。僕にとって、
彼女に対するその感情や想いが本当に面白いです。それはまた殺陣を体験する絶好の機会でもありました。楽しかったです。

あなたはすべてのアクションをやり終えましたか?またはあなたにとってより危険なものはスタントマンを使った
のですか
?
僕は少しも危険なものをやらなかったけれど、すべてのスタントを自分でやりました。

あなたが映画の中で演じたキャラクターは少しあなた似ていますね。あなたたち2人はこの世界に正義を望んでい
るし、自然で穏やかで、そしてかわいいです。

彼がかわいい?僕はそう思わないな。彼は微笑むことさえしないよ。

えぇ、それが彼のかわいいところです()
()ていうか、ストーリーとほかの人々、うん、それは本当にかわいいね。彼のスタンスは好きだよ。それは全部
目的のためだから。それだけです。僕にとっても、事を実現させるためには他のことを犠牲にするでしょう。それ
は基本的なスタンスで、彼も同じくそれを持っていると思う。アクションに関しては、全然危険じゃなくて。なぜ
なら誰一人彼の動きを見ることができないからね(剣を素早く振るようにして)。予告編の中で一護を殺すときのア
クションがちょっと見れるよ()

楽しかったですか?
誰かを殺すのはいつだって楽しいよ!()

以前の、映画アンブロークンの中でのワタナベ(ザ・バード)としての役で、あなたはある点まで役柄に没頭して、
撮影していない時もジャック・オコンネルから自身を孤立させていました。あなたが
BLEACHの撮影中に直面し
たいくつかの難題はなんですか
?例えば、あなたは難しいスタントをやり終えましたか?または役に入るのに時間
がかかりましたか
?
他の俳優たちはよりプロフェッショナルだと思います。僕はキャラクターと自分との間を行ったり来たりするス
イッチを持っていないからこそ、(他の俳優たちと)カジュアルな会話を避ける必要があるんです。一度キャラク
ターに入ると、僕はその場所に入るのに時間がかかるから、戻ってきたくないんです。正直言って、時々僕は誰か
が役にどれくらい深く入るのかについて考えることがあります。僕はキャラクターに入り込んだらしばらくの間戻
らない人のタイプ。自分の距離を保たないといけなかった。主な人やその他のみんなは本当に良い人たち。映画
ギャングースですら、彼らのすべてが良い人たちだけれど、僕は悪役を演じるにあたって、パフォーマンスの邪魔
になるかもしれない関係は望まない。もし僕らが戦うなら、僕は彼らが僕を憎むようにしたいだろうから、同じで
す。それが実際、僕が知る唯一の方法です。最初の映画のアンブロークンのように、僕はキャラクターに入る他の
方法を知りません。


UNHCRの話題に移りましょう!
ついに!()それについてはたくさんの話があるし、人々が忘れる多くの時間があります。

どういたしまして。私たちはそれがあなたの情熱的な題材であることを知っています。昨年あなたは日本人初の親
善大使になりましたね。おめでとうございます。それ以来、私たちはあなたのインスタグラムを通して、あなたが

より多くの
UNHCRの会合に参加し始めたことに気付いています。親善大使になったことは、難民危機について世
界を助けたり教育するための、あなたの新しい扉を開きましたか
?
えぇ、たくさん。人間として。はい。それは僕がライブで話してきたことだし、それがファンのためにどうである
べきか。エンターテイナー、シンガー、またはこのエンターテイメントビジネスの産物として、これを言うのは良
いことではないかもしれないけれど、この種の人道的活動をすることは、時に人々は期待していないし、時にこの
タイプの任務に感謝しない。それは人々が望むものではないので時には妨げにもなるけれど、僕の子供たちのよう
に、砂糖やチョコレートを与え続けたくないんだ。野菜を食事に入れることはとても大事で、バランスが本当に重
要です。もし僕がほうれん草を与え続けたら、子供たちはもちろん嫌でしょう。僕は、音楽が本当にそれを実現で
きると思います。演説を聞かないような人々も、音楽は聴くかもしれない。音楽は橋になることができる、そして
それは僕ができることかもしれないこと。それがテーマです。初めて難民キャンプに行ったときは怖かったです。

レバノンのときですよね?
そう。そこで、音楽で僕にも出来ることが何かあるかもしれないと悟ったんだ。音楽は目に見えない、あなたは音
楽を見ることはできないけれど、僕らは持っていて、それは人々をつなぎ、人々を新たな場所へ導くための接着剤
になることができる。それが大使としての僕の役割です。僕はMIYAVI。難民キャンプでですら、僕は典型的な大
使ではなく人道的活動を行うロックスターです。それが大使のMIYAVIとしての、僕のアイデンティティの理由です。

あなたのLong Nightsという楽曲は、そこにいる大勢の人々に関係していますよね。愛する人を失った人、困難な
時間を過ごしている人、うつ病に苦しんでいる人や不眠症を抱えている人などと関係しています。そこにいるもが

き奮闘し、前に進むための希望の光を見つけることが難しいと感じている読者に向けてのメッセージはあります

?
困難に直面しているのは“あなた”だけではありません。僕ですらそうでした。時には僕も難儀しています。でも、
強くなるためにあなたが困難を克服した後に見える景色があるということを強く信じる必要があります。それがな
いと立ち向かうためのものが何もない。だから、明日が来るということさえわかっていれば、あなたは長い夜を超
えられる。たとえその夜が本当に長くても、あなたは耐えることができます。それが簡単だとは言わないけれど、
それが唯一の方法なので、僕は明日が来るということをただ信じています。それは他人に任されているものではな
く、僕に任せられているものでもない。僕はあなたのために何もしません。僕は音楽を作って、あなたをサポート
したりアドバイスの言葉を与えることはできるかもしれないけれど、それに対処できるのはただ一人、あなただけ
です。僕の音楽があなたの人生の中での苦難を乗り越えるための支えや、助けとなれることを本当に願っていま
す。

私たちは、MIYAVIおよびにこの対面インタビューの機会を計画するための彼らの時間や信じられないほど役に
立ってくれたスタッフの方々対して、ぜひ感謝をしたいと思います。そして、読者の方々がこの洞察に満ちた対談
をお楽しみいただけることを願っています。彼の残りのDay2ワールドツアーの幸運をお祈りしています。

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